松坂牛証明書!? 「食ブランド」の今後は?

松坂牛は日本を代表するブランド和牛としての地位を獲得しましたが、偽装表示や産地偽装問題などが相次いだこともあって、このままでは食品の安全性や消費者の選択権がなくなってしまうのではないかという危機感が全国に広がりました。

そこで松坂牛協議会などでは、松坂牛に対して安全・安心の証明書となる「松坂牛証明書」を発行し、出荷・加工されるすべての松坂牛に、シールを貼付する対策を講じています。

この動きは松坂牛にとどまらず、たとえば関サバで有名な豊予海峡(速吸の瀬戸)で漁獲されたサバ(大分県大分市の佐賀関で水揚げされるサバ)も証明書やシールの貼付を行っています。

水産品の高級ブランドとして知られていますが、今後は松坂牛や関サバに限らず、全国各地の農産物や特産物にもこうした「ブランド化の動き=証明書=シール」といった動きが活発化していくことでしょう。

しかしその一方で、証明書やシールはいくらでも偽造・偽造できるといった食品流通専門家の声もあります。

究極のところは、食品分野全般でのトレーサビリティと融合させた取り組みが不可欠ということになります。

現在国内には以下のような問題が残されています。

●BSE問題の発生からは、牛肉にはトレーサビリティが義務化されている。

また事故米穀問題からは、米・米加工品にトレーサビリティが義務化された。

しかし、事故麦問題が起きているにも関わらず、麦に対してはいまだに義務化がされていない。

●消費者や量販店のメリットが注目を集めているが、EU(ヨーロッパ)では食の安全を根底から見直し新たなシステムを築くために、販売業者だけではなく生産者や輸送業者など、流通全体を含めた社会的システムとしてトレーサビリティを捉えている。

日本ではまだそのような包括的な安全のための策が講じられていない。
(手元資料より)

松坂牛をはじめとする食のブランド化は加速しています。

食の安全を統括したシステム構築が急がれるところです。

【松坂牛参考】http://lee-junki.com/